名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

(エリザが考える)



「……そもそも、あいつの好きなもの、喜ぶものが、ワタクシにもわからないのですわ」


「以前、プレゼントを贈ろうとしたことがあったのですが……、その時も一日街を歩いたものの、なかなか…………」


「というより、『じいはついてこないで』って言ったのに、じいったらこっそりついてきていたんですのよ」


(ああ、そんな話もしてもらったことがあった)

(エリザがかわいいのだろう)



「当然ですわ!」


(……でも、過保護なのはどうかと思う)



「全くですわ……」


「もうワタクシだっていい女ですのに」


(そこまで言うにはまだ少し早い気もするが)



「また休日に出かけるとなったら、こっそりついてきそうね……」


「……ねぇサポーター。ワタクシチャンサマの家に遊びに来る予定だったなら、これから時間あるでしょう?」


「ワタクシとデートしましょ! このまま買い出しや調査に出かけますわよ!」


(相変わらずいきなりだ)

(しかし、断る理由もなかったし、じいやさんに見つかるわけにもいかない。この下校時間こそ一番良い時間かもしれない)

(エリザに頷き、放課後デートという名のバレンタイン準備に出かけることにした)



バレンタイン2023-5