名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

「決まりですわね」



「じゃあ早速、帰ったら作りましょう!」


(早速すぎる)

(確かにエリザの家なら、材料を買い揃えなくてもすでに揃っているかもしれないが……)

(エリザの家で作ったら、じいやさんにばれてしまう)



「あぁ……、そうね、プレゼントはサプライズな方が嬉しいですものね!」


「じゃあワタクシが、サポーターの家に行きますわ! これなら問題ないでしょう」


(エリザが家に……)

(もちろん問題はないが、超お嬢様を自分の家に招くのはなんだか気が引ける)



「安心なさい、ワタクシの家とサポーターの家が違うのは千も万も笑止ですわ。猫の寝床くらいのキッチンでも気にしません」


(それより日本語が間違いすぎているのを気にしよう)

(そもそも、まだ贈ると決めたくらいで、材料は何も用意していないし、どんなチョコにするかも決めていない)



「去年、蒼がおっきなハート型に“好き”って書かれたチョコをたくさんもらっていましたわ」


「あーゆーのでしょう?」


(それはさすがに恥ずかしいかも……)



「そうね、ハレンチよね」


(ハレンチとは言わないが……)



「チョコにも色々種類がありますわよね」



じいやさんには好きなチョコってある?
バレンタイン2023-4