(じいやさんに車で送ってもらう)

「今日は本当にありがとうございました、サポーター様」

「……二人きり、ですな」
(どくんと心臓が跳ねる)
(じいやさんがふっと笑った)

「お嬢様のご友人とはいえ、サポーター様がそういう気持ちなら……」

「……ふふ、お嬢様に妬いてしまいそうですな」
(それは…………)

「あなたはお嬢様の一番のご友人ですが、毎日お嬢様と遊ぶわけではない。……それでも、今日は来てくれたらいいなと思いながら、チョコレートケーキを作っておりました」

「お嬢様の隣で、二人で美味しいと言いながら笑顔を見せてくれれば……、わたくしはそれで満足です」

「ですがあなたは、わたくしにチョコレートをくださった……」

「……チョコレート、大変美味しかったです。お嬢様のももちろんですが、サポーター様のも」

「サポーター様のチョコレートを食べると……、若返ったような気持ちになりました」

「わたくしも、あなた方とそう変わらない歳であれば……」

「サポーター様と………………」
じいやさん……。