名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

(じいやさんがふっと笑う)



「本当に、サポーター様は不思議なお方です。……いつもお嬢様と一緒にいてくれてありがとうございます」


「お嬢様に良き友人ができて、わたくしは嬉しいです」


「……じいは?」


「じいは、サポーターのことを、どう思っているんですの?」


(エリザをたしなめるものの、その答えがじいやさんの口から聞きたいのも事実だった)



「もちろん、好いております……お嬢様のご友人として」


「ワタクシとしては、結婚してもらっても構わないんですのよ?」


「あ、で、でも、二人がワタクシの前からいなくなるのは嫌よ……?」


「ほっほっ……、まだサポーター様はお若い。もちろんお嬢様も。……そうした話も、まだ早すぎるでしょう」


「でも、本当にありがとうございます……。サポーター様のそうした気持ちをいただけたことが、わたくしはとても嬉しいです」


「……わたくしは、エリザお嬢様に、この雪船家に仕える身」


「なかなかそうした感情には応えられませぬが……」


「……ワタクシは、じいが幸せになれるなら、応えてもいいと思うんですのよ」


「……十分、幸せですよ。お嬢様がこうして健やかに成長してくださり、そして良き友人に恵まれており」


「……なんだか誤魔化されてる気がしますわね」


「ほほ……、まずはおやつになさいましょう」


「今日はわたくしも、お二人に素敵なおやつを用意していただけましたからな」



バレンタイン2023-12