名前:『wise Shark』

デモンズを31匹倒した

(覚悟を決めて――、かばんから小箱を取り出す)

(今日のために……そして、じいやさんのために作ったチョコレート)

(それをまっすぐ……、じいやさんに向かって差し出す)



「これは……」


(自分の気持ちだ。……じいやさんに受け取ってほしい)

(じいやさんは、一瞬戸惑った表情をしたものの、そっと受け取ってくれた)



「ありがとうございます。……まさかサポーター様からいただけるとは」


「ちゃーんと味わって食べるんですのよ、じい」


「ええ、もちろんですとも。……お嬢様?」


「当然、ワタクシチャンサマも作ってきましたわ!」


「いつもありがとうございます」


「……ふふっ、改めて言うと照れますわね」


「お嬢様……」


「今日のために、サポーターと作りましたの」


「結局、じいに敵う味は出せていないと思いますけれど……。結局、チョコレートパーティをやるほどのお菓子を作ることはやめましたけれど……」


「で、でも、ワタクシもサポーターも、一生懸命作りましたわ!」


「…………そ、その。ワタクシのは、甘いものが食べたくなった時で構いません」


「でも、サポーターのは、今日中に食べてやってね。……あなたのことが大好きみたいですから」


(言いすぎだ!)



エリザをどつく
照れて赤くなる
バレンタイン2023-10