ごっ、ごみ箱が妊娠!? そんなことがありえるんですの!? 今すぐそのごみ箱を持ってきなさい!

「お嬢様、おやめください……」

「なぜ止めるんですの!? ワタクシは妊娠するごみ箱なんて知りませんわ! 直ちに調べないと!」

「わたくしもそんなごみ箱は存じ上げません……。サポーター様は、ご冗談を仰っているのです……」

「冗談でごみ箱が妊娠などという突飛もないことを考えつかないでしょう!? サポーター、ごみ箱を」

「お嬢様。誇り高き雪船家のご令嬢がごみ漁りをするような真似をしたら、旦那様や奥様にご相談させていただきます」

「えっ? で、でも、これはごみ漁りではなく、ごみ箱を調べるために……」

「わかりますな?」

「…………は、はぃ…………」