花織は“お姉ちゃん”なんだよなぁ～……。



「う、うん……、そうだね……」


「…………」


「こんなお姉ちゃんがいたらそりゃ心配するわな。ははっ、いろはも結衣ちゃんも大変なわけだ」


「な、なによぅ！　別にウチ、いつもいつもいろはや結衣に心配かけさせたりしてるわけじゃないしっ！」


「て、ていうかっ、いろはの方が心配かけさせるんだからねっ！　何度寿命が縮まったことか！」


「……幸か不幸か、もういろはのせいで寿命が縮まることはないんだけど、ね……」


「………………」


「寿命が縮まるようなスリルがお望み？　だったら私も協力できるかもよ」


「い、いらないいらない！　なんでそういう話になるのよぉ！」


「はなびは、頼れる妹でいてよ……」


「やだ。私花織のお姉ちゃんでいい」


「何なら母親でも」


「なんでウチより年上であろうとするのよぅ……」


「姉だと頼りなさすぎるから」


「むうううう～っ…………」


「……ははっ、冗談だって。ちゃんと頼りにしてるから。がんばれ、カオリンお姉ちゃん」


「絶対面白がって言ってるでしょー」