イブは目を見開き、拍子抜けしたような表情を見せたかと思えば直ぐにその表情を歪ませた。
暖かく、私を強く締め付ける痛みが体全体に広がる。

イブはなにか発する様子もなく、強く抱き締めてくる痛みの返事の変わりに、私はイブの背中を優しくさするだけだった。
生まれてきてくれてありがとう