俺が10歳になろうかというころ、俺とお嬢様は出会った。

俺は昔から人見知りで、その日も親の背中に隠れながら挨拶に赴いた。
俺より少しだけ年下のお嬢様は、初めて会った俺を見て、こう言った。

「ゆうきくん、よろしくね!」

お友達じゃないんだぞ、と旦那様に咎められていた。

そのとき俺は幼心に思った。
これから、俺がこの笑顔を、声を、
このひとを、守っていくのだと。

思えばこのときから、もう始まっていたのかもしれない。




名前:藤村 悠希
二人暮らし11ヶ月め

よくがんばりました

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら