名前:坂田銀時

2個いちご牛乳を貢いだ



その日は満月がぽっかりと空に浮かぶ、雲ひとつない夜だった。

「○○ちゃん、ごめんねェ。
こんなに遅くなっちゃって……。
うちの旦那に送らせるからさ」

アルバイト先が忙しくて、上がった時間は夜の十時を回っていた。

(女将さん! 大丈夫ですよ! アパートそこまで遠くないので、と伝えると女将さんは腑に落ちない感じで、渋々諦めてくれた)

大丈夫、と言い切った自分を今では呪いたい。



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