「……た、高、杉さん……」
こんなところで何してんだ? じゃじゃ馬娘。
「……ッ、」
どうせ逃げ出そうとでもしてたんだろうが、やめておいた方がいいと思うぜ?
何せ、此処は宇宙の上だ。
此処から逃げ出そうとするんなら、飛び降りでもしねェと逃げられねェよ。
ただし、命の保証はしねェけどな……?
……ククッ。
○○……、オメェさんにはできっこねェよ。
早く、中に戻れ。
それでも逃げだしてェってんなら、俺が介抱してやってもいいぜ……?
「……ッ! 分かり、ました……」
(私は自分の情けなさと弱さが、嫌になった)
(そして、またこの鬼兵隊の船の中で銀さんの助けを待つだけの、同じ日々に戻るのだ)
◎隙を見て~続き