名前:坂田銀時

2個いちご牛乳を貢いだ



(体調が良くなり、高杉さんの部屋までお礼を言いに来た)

○○テメェから俺に話って、どういう風の吹き回しだァ?

「あの……。
河上さんから、体調を崩した時に高杉さんがお部屋まで運んでくれたと聞いたのでお礼を、と思って……」

……ハッ。律儀な女なこったな……。
俺はテメェを此処に縛り付けてる、言わば悪人なんだぜ?
まァ、世間一般でも俺は悪人だがな。

「……それでも私は助かりました。だからお礼を言いに来たんです。高杉さん、ありがとうございました」

……本当、素直な女だよ。テメェは……。





俺達も詩歩のように素直だったら、こんなにすれ違うことは無かったのかもしれねェな……。




「高杉さん……?」


……その気持ちだけ、受け取っとく。


もう夜も遅い。今度は風邪なんざ引かねェようにしろよ。


「……分かりました。では、おやすみなさい」


……あァ。

(高杉さんが何を思って、何を求めているのか分からない。)

(だけど、それが彼にとって大切で、大切過ぎて苦しんでいるのは分かった)


◎熱を~続きの続き