名前:坂田銀時

2個いちご牛乳を貢いだ


(きっと銀さんが助けに来てくれる、ずっとそう思ってきた)

(いや、思い込もうとしていた)

(まず、銀さんと私は恋仲同士、と言う訳では無い)

(むしろいつも寄ってくる私に、優しくしてくれていただけで、腹の底ではそんなに私のことを良く思っていなかったのかもしれない)

「……私は、こんなに……」

(「銀さんのこと、好きなのになぁ……」)

(その言葉はついに出ることは無く、代わりに涙が溢れ出す)

(涙で霞む朝日をぼーっと見つめ、銀さんのことを考える)

(ぎんさんに、あいたい)

(私は、壊れかけていた)


「……あれ?」

◎ぼーっと考え込む