ベル「そ、そんな……リリが……」

○○「やった人間が誰かは分かってない、今はゆんゆんが探りに行ってる…俺達はゆんゆんを信じて待つんだ」

ベル「そ、そうだね…○○、大丈夫?」

○○「俺は平気だよ」バチィ!


寧ろ一晩たって冷静になれた…連中は俺やゆんゆんじゃなくてリリを狙ったのは何故だ?
リリはソーマ・ファミリアに所属している、ヘスティア・ファミリアじゃない…その理由を考えるんだ


ヘスティア「サポーター君が攫われて心配なのは分かるけど、少しは落ち着いてくれよ、雷が漏れてるよ?」

○○「あっ、ごめんなさい…」

確か感情が昂ると雷が漏れてるって言ってたな…それは悪い事をした

ヘスティア(…何で青白いんだ?普段は黄色い筈なのに…)



ふぅ……(チリンチリン
っ!?



○○「二人共伏せろ!!」









突如、ホームが凄まじい爆音と共に魔法が襲った

ベル「う、うわぁっ!?神様ぁ!!」

ヘスティア「なぁっ!?」

○○「ガンレイズ・ザケル!!」

咄嗟にヘスティアを庇ったベルの姿を確認してから、降り注ぐ瓦礫の山をガンレイズ・ザケルで壊し、俺達に当たらないよう砕いて行く


○○「やってくれたな…アポロン・ファミリア!ベル、ヘスティア様を連れて逃げるんだ!彼奴らは…俺がやる!」

ベル「で、でも!!」

○○「ある程度相手したら俺も逃げるから、お願いだベル…俺は大丈夫だから。
それとヘスティア様、これが終わったら…戦争遊戯ウォーゲーム
、受けてくれませんか?彼奴らは…やりすぎた!」

ヘスティア「…ああ、流石の僕も堪忍袋の緒が切れた…!」

○○「よし……行け!ベル!!」

ベルがヘスティア様を連れて飛び出したのを見てから、俺は連中の元へ行く
速攻戦だ、範囲の広い魔法でねじ伏せる!!

「なっ、飛雷剣サンダーソードだと!?」

○○「第三の術、ジケルド!!」

連中は武装しているならこの魔法が通用する筈だ
連中の内一人をターゲットに、ジケルドを放った

「なぁっ!?ぶ、武器が!!」

「え、ちょ、待って……うぎゃぁぁぁぁ!!!」

四方八方から武器が飛んできて、当たり所が悪いところはそのまま斬られる冒険者、そんな光景に怯んだ奴らを

○○「ザケル!ザケル!ザケル!!」

「こ、こいつ!詠唱が無いぞ!」

「逃げろぉぉ!!!」

ザケルを連発して、奴等に思い知らせる…誰を敵に回したのかを…心の底まで

「がっ……はっ、化け物ってわけね!」

女が一人突っ込んでくるが関係ない、容赦なくザケルで沈める
……それにしても、雷の色がいつもと違うな…まぁ良いか

「ラウザルク!」

身体強化魔法を使い、その場から退避する。
二人が逃げた先は…ギルドだろうか?そこに行けば会えるはずだ

「は、はわわ…大丈夫?ダフネちゃん」

ダフネ「ぐ……ったく、なんて化け物なの…でも、魔法は割れたわ、攻撃魔法と身体強化、それに武器を浮かす妙な魔法…対策すれば、なんともないわよ」

「う、うぅ……(でも、城を襲う雷の奔流は…あれだけど、アレじゃない…!)」











⏰⏰⏰






なんとか撒いたか…?よし、後はギルドに向かえば…

ゆんゆん「○○君!!」

バーバラ「良かった、無事だったんだね!」

ユーリ「相変わらず楽しい事してんなぁ」

ふと、声を掛けられた方を見たら、ゆんゆんとバーバラとユーリがいた。


○○「みんな……」

ユーリ「ほれ、飲み物でも飲んでゆっくり休めや」(ぽいっ

○○「あ、ありがとう」

ユーリが手渡してくれた飲み物を飲んで一息つく。
……それにしても、なんで皆はここにいるんだろう?

ユーリ「なんでもリリが攫われたって聞いてな、俺が二人の護衛をしてたって訳、聞いたぜ…アポロン・ファミリアに喧嘩売られたんだってな」

○○「うん…動機はよく分からないけどね」

ゆんゆん「あ、リリちゃんが攫われた所が分かったの!ソーマ・ファミリアの人達だった!」

ソーマ・ファミリア…リリを地獄へ突き落とした元凶か

ゆんゆん「リリちゃんの事を返してって言っても、仲間だから助けただけって言って返してくれなくて…!リリちゃんを酷い目に合わせたのにそんな事言って、今更仲間だって言ってたんだよ!私、信じられなくて…」

ユーリ「んで、抗議したは良いが連中首を縦に降ってくれなかったと、そういう訳だ。俺がいるから連中強引な手段は取れなかったみたいだが…二人だけなら何されてた事やら」

○○「ありがとう、ユーリ」

リリは言っていた……ソーマを飲んだら心がおかしくなってしまうと。もしも二人がソーマを飲まされたら…!!

バチバチィ!!!

ユーリ「ッ!!」

バーバラ「ひゃっ……○○、君?」

○○「……行くか、ソーマ・ファミリア」

バーバラ「えっ!?ダメだよ!今はアポロン・ファミリアとも抗争してるんでしょ!?そんな中でソーマ・ファミリアとも戦争したんじゃ勝てないよ!」

ユーリ「少しは落ち着けよ、アポロンの連中をぶっ倒した後にソーマの連中もやれば良いだろ?焦っても良いこと無いぞ?」

○○「またリリがソーマ漬けにされるかもしれないんだ…黙ってられないよ」

ゆんゆん「○○君…」

リリは言ってた…もうあんな事は嫌だって…だから助けるんだ。リリを…!

ユーリ「……おい○○、どうしてもって言うなら…一つ考えがある、それに乗るか?」

○○「考え?」

俺は、ユーリから提案してきた考えを聞いて…驚き、そして賛成する。







⏰⏰⏰






ヘスティア「アポロン!受けてたってやる!戦争遊戯ウォーゲーム
だ!!!」

アポロン「良かろう、今ここに…戦争遊戯ウォーゲーム
は成り立った!!!」




各々の思いは交差する





⏰⏰⏰

ユーリ「無茶すんなよ、○○」

フレン「僕が君を守りながら行く…だから思う存分戦うんだ」

エステル「怪我したらすぐ治しますね!」

リタ「そんじゃ、行くわよ」






来るべき決戦の時に備えて



⏰⏰⏰

シャルル「良いか?大人数と戦う時は常に周りを確認してだな」

アストルフォ「後は必殺技だね!どっかーんとやれば大体の人達は倒せるよ!!」

ローラン「後は脱げ!そうすれば意表を突ける!!」

ブラダマンテ「そんな事したら○○さんがオラリオに入れなくなっちゃうってば!!」





彼等はより、成長する。



⏰⏰⏰


ベル「お願い…します!」

アイズ「うん…次行くよ」

ティオナ「よぉし!がんがん行っちゃうからねぇ!!」





仲間のため、友のため



⏰⏰⏰


リリ「お願いします……ソーマ様!!」

ソーマ「……なら、これを飲め。それからなら話を聞こう」







愛しき人のため


⏰⏰⏰








ヴェルフ「ヘファイストス様、お願いがあります」

命「タケミカヅチ様、どうか…」

バーバラ「お姉ちゃん、お願いがあるの…」







己が友のため、そして信念のため





⏰⏰⏰



シャルル「お、お前も行くのか?」

ユーリ「おう、○○が心配だからな。何時でも改信コンバージョン
出来るようにはしてもらってるし、お前も来るか?」

シャルル「当たり前だろ?ダチの力にならなきゃカッコ悪ぃからな!」



彼等の想いは、交差する


⏰⏰⏰

アポロン「ふ、巫山戯るな!なんでレベル6が二人もいるんだ!!!」

ヘスティア「ユーリ君とシャルル君は戦わないさ…僕が禁じた。でも…一つ言っておくよ、ベル君と○○君は二人に鍛えられた…覚悟して貰うよ、アポロン」


○○「ソーマ・ファミリアは俺が潰す…アポロン・ファミリアは任せたぞ、ベル」

ベル「うん…任されたよ、○○」



戦争遊戯、後編…そのうち来る!!

戦争遊戯、前編3