おお、やあ、調子はどうだい？
ちょうどいい。お菓子を作ったんだ……一緒にどうかな？
スノーボールクッキー、サクサクでホロホロなクッキーに粉砂糖をたっぷりまぶしたお菓子さ。
甘いだけじゃつまらないから、アーモンドパウダーも混ぜてあるんだ。

君にとってはもっと馴染み深い名前があるのだろうか……ああそうだ、アニマはこのお菓子を見た時「セブンのアーモンドボールみたい」と言っていたかな。
私にはさっぱりだが、君にはその呼び方のほうがしっくりくるのかな？

ええと……今日は、お菓子をプレゼントする日だと聞いてね。何やらお菓子の種類に意味があるとも言っていたが、それが何だかさっぱりわからなくて……ああ、今思うと、クッキーはあまり良い意味ではなかった気がする。
でも、別に構わないだろう？私の好きなお菓子なんだ。好きなお菓子を好きな相手にプレゼントするのが一番だと思わないかい？
さあおいで、お茶にしよう。……ああ、アーモンドが苦手なら、他のお菓子も用意するよ。

「食べさせて」
「もしかして手作り？」
「アニマ、めっちゃ現代人…」
「マルのお乳にチョコ塗って舐め舐めしていい？」
「すごく嬉しいけど、リアルにアーモンド少し苦手なのよね…」
「セブンというのは七つの大罪のことだよ(大嘘)」
「ホワイトデーのお返しだね、ありがとう。自分にとっては意味なんて関係なくこう言う日は貰えると凄く嬉しいよ。」
「スノーボールクッキーを私の口まで運んでおくれ