こたつでのパーティはとても楽しかったね。
新たな年をみんなで迎えたいと思っていたのだが……少し問題があってね。
どうもそう言う訳にはいかないらしい。年が明けて落ち着いたら、新年を祝うささやかな時間を作るよ。その時はどうか付き合っておくれ。
こたつは暖かいままにしてあるから、隣の部屋も好きに使うといい。

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＊隣の空き部屋＊

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＊静まり返った薄暗い空間。
　無意識に思い込んでいた「無人の隣室」に、想定外の人影を見つける。


人間……あ、ああ、君か。

その…………。

……すまないな、何もしてやれなくて……。
少し、問題が……あったんだ。

……もうすぐ解決する。大丈夫。待っていなさい。


「マルガレーテ？」
「何してるの？」
「手伝えることはない？」
「無理はしないでね……」
「こたつに入る」
「目を開けて」
「なんかいつもと雰囲気違うよ」
「なんとも言えない表情してる…」

「……本当にマルガレーテ？」
「なんでここに居るの？」
「話に矛盾が多いな……」

「目を見て話してくれないと信じられない」


……。もう、良いだろう。
少しだけ、外してくれるかな？この部屋も……また、好きに使えるようにするから。

ああ……なんだか、ぼうっとするな。あとで……この話の続きをするのは、やめよう。
記憶があるか、自信がない。……混乱、してしまうからね。頼んだよ。

「またね」