違うって言ってんのよ!うるさい!
私もう帰るわ!どいてちょうだい!ふふ、今日は君の負けだね。
あとでお酒も持って行ってあげるから、それでやけ酒でもしなさい。
それは貰うわ。早く持ってきてね。え…………アレ、ここに住んでんの……?うん?……あ、ああ、そうだよ。知らなかった?
知らないわよ。
異界人に雪の女王に、どうなってんのよこの館……。
……まあ、いいわ。とにかく私は帰るからね。寒くてホント嫌になっちゃうわ。うん、気をつけて。
いつでも遊びに来なさい。今度は私がもてなすよ。
それ、見張りにちゃんと伝えといてよね。
今日だって撃ち落とされかけたんだから!わかった……君が悪いんだよ。
勝手に館に入ろうとするから、警戒するように言ってあるんだ。
私が入って何か問題あるわけ?親しき仲にも礼儀ありというやつだ。
急な来客には対応できない。迷子を受け入れるならまだしも、かの有名なスキルマスター様を迎えるのにはそれなりの準備が必要なのさ。
ああそう。よくもそんないけしゃあしゃあと……。
……いいわ、今日は素敵なパーティの日。これ以上は何も言わないでおいてあげるけど、森の評判が悪くなるようなことはしないでよね。しないし、してないよ。
勘違いなんだ……それを正す間を与えてくれないのは、人間の方だろう。私がどうこうできることではない。
……ふふ、今日は素敵なパーティの日。これ以上は言い返さないでおくよ。
気をつけて帰りなさい。無事に帰れることを……祈っておくからね。
そういう不穏な物言いするから……いえ、もういいわ。
それじゃあね。****も、風邪ひくんじゃないわよ。おやすみなさい。「おやすみなさい」