……よし、オオトカゲの奴は見当たらないな。
奴が居なくてもこの川には色々面白いモノが居るぞ。

あそこで蠢いているのが、いつも食事に出る茹で蟹の群れだよ。彼らはああして、玉のように固まって暮らすんだ。
あっちの岩陰に居る魚、あれは町では超高級魚として扱われているそうだ。ヒレが鋭くて網、釣り糸を切ってしまうからなかなか捕まえるのが難しい。勿論触ると手を切ってしまうから危ないよ。

あとは、食人アメーバの切れ端とか、川クラゲとか、触ると危ないものもあるから気をつけてね。

ふふ、大丈夫。川辺で遊ぶなら危険はない。
川に入って泳ぐのは……そうだな、今日は私が君を守ってあげるよ。
一緒に泳いで、オオトカゲを探すのも悪くないだろう？奴を倒す、私の格好いいところを見せてあげたいな。

(なんだか危険な香りがする……)

＊モンスターが生物しか狙わないのを良いことに、自分がモンスターに襲われかけて驚く様をマルガレーテは楽しんでいるように見えた。気のせいだろうか？
　川の綺麗な水の中で体を冷やし、様々なモンスターを見て肝を冷やし、十分に川遊びを満喫した。


ああ、楽しかった！君は楽しめたかい？

ん……と、少し疲れてしまったかな？
それじゃあ、魔法が解けないうちに館に戻ろうか。
館に帰ったら、風邪をひいてしまわないようにシャワーを浴びてから着替えるんだよ。私も着替えたら部屋に行くからね。


◆パーティを続ける