おい、それは本当か?だとしたら、私は今すぐにでも王に物申しに行かねばならん。
飼うならきちんと感謝の気持ちを躾しておけ、とな。
アオバ。王様の事ですもの、少しはお話をしてくださってるに違いありませんわ。
……私たちは、このお屋敷のお世話係。私がコノハ、この子がアオバ、あっちがトラフといいますのよ。
へへ!このでっかい家の掃除と、あんたらの洗濯物と、あんたらのメシの支度をしてるぜ!
そーいうのが居るってのは聞いてんだろー?
……聞いてるのだな。なら良い。私たちは王の邪魔にならぬよう、貴様の目には入らないように仕事をしている。
故に直接の感謝は無用だ。しかし、感謝を忘れ無闇に汚したり、食事を無駄にするような事は許さんぞ。
もし貴様が飯を無駄にしたら……次の食事からは蟹の殻を食わせてやるからな。
……アオバってば、過激すぎますわよ。もっとお淑やかになさいな。
ええと、そういうことなので、今後とも王様のことはよろしくお願いしますわね。
よろしくなー!また今度遊ぼうぜー!
トラフ、いけませんわ。私たちは王様を陰で支えるのみ、ですわよ。
……それでは、以後お見知り置きを……くすくす。
fun1:聞いていない