*レシピブック*
林檎を使ったお菓子が載っているレシピブックだ。レシピ冒頭のページはとても綺麗で、使用感がない。
本には2枚の紙が挟まっている。
流れるようにしなやかな字で書かれた毒林檎のレシピと、力強く荒い字で書かれた聖水のレシピのようだ。
筆跡を含め二つの共通点は見当たらない。
ページをめくっていくと、本の一部のページがごっそり抜き取られ、そこに全く違う紙質のページが差し込まれていることに気がつく。
どうやらこのレシピブックはこの本を隠すためだけに利用されていたようだ。
*レシピブックに隠された本*
肌を美しくする魔法、背が伸びる魔法、胸を大きくする魔法など、人体を変化させる魔法が載っている。
本には頭の上から順に様々な魔法が記されているが、腰から下のページが力任せに破り取られている、ズタズタに切り刻まれている、真っ黒なインクで塗りつぶされているなど、何か強い憎悪を感じるような方法で破壊されている。
破壊されたページはとても読めそうにない。
この他に変わった所はない。
◆レシピブック