やあ、お客様かな？
この館はマップには載っていないよ。

ここは私と、私のコレクションの人形たちの家だ。
この家には何故か森で迷子になった人間がよく訪れる。
……君もそのようだね。
森を歩き回って疲れただろう？さあ、ついておいで。

＊

この部屋は客間として作られた部屋。ここで休んでいきなさい。
……今は君以外にお客は居ないから、君の部屋といってもいいだろう。
遠慮はいらないよ。ゆっくり身体を休めて行きなさい。
何か必要なものがあれば……可能ならば用意しよう。
君が不自由なく、寛げる場所になるように努力するよ。

君が快適に過ごすためなら、この館のものは好きに使っていいし、好きに探索してくれて構わないよ。
ただし、南側の廊下の奥にある部屋にだけは近づかないこと。それだけ約束してくれるなら。


そうだな……代わりと言っては難だが、君のお話を聞かせてほしい。
毎日毎日、人形集め、人形作り、人形遊び。
それはそれで、好きでやっていることだけど……
人形以外と関わるのは久しぶりなんだ。

簡単なことだろう？よろしく頼むよ。

「誰？」