……○○、夢の中とはいえ会えて嬉しいわ。

誤解しているかもしれないから言っておくけど、私は貴方を恨んでいない。
囮となって貴方を逃がしたことを後悔した事は一度もないわ。

だって、○○は私の初恋で──────今もずっと愛してる人だから。
優しくて、頼りになって、ちょっとスケベだけどいつも私を大切にしてくれる貴方を……守りたかった。
貴方が生きていてくれて心の底から嬉しいの。

だから貴方も気に病まないで。
大王となった私を守ろうとしてくれるのは嬉しいわ。
でもそれは魔族と融合した闇に堕ちた私。
多大な犠牲を出す事は、救世主は望んでいない。

私からの最後のお願い。
……大王を止めて。
貴方一人じゃ無理かもしれない。
でも、○○にはゲオルイースがいる。
きっと貴方たちなら大王を止める事が出来る筈よ。

……○○がゲオルイースに取られるみたいで、ちょっと妬けちゃうけどね。
ふふ、冗談よ。
頼んだわ、○○。