○○、そこに正座しなさい。
いいから早く。
何でゲオルイースの告白を断ったの?
彼女の気持ちは貴方もよく知っているでしょう。
それに、○○もゲオルイースの事は好きよね?
……貴方が私の事を今でも思ってくれているのは嬉しいわ。
でもね、死んだ人間に囚われ続けるのは望んでいない。
王の紋章の力でこうやって会えるとは言っても、私には実体は無く魂だけ。
幽霊みたいな存在なのよ。
貴方が愛したグイーネは、ずっと○○を縛り続けるような女だったかしら?
そうじゃないわ。
私は貴方に未来を見て────幸せになってほしい。
私が大切にしていた二人が結ばれて幸せになってくれるなら、私も嬉しいの。
……本当にいいのかって?
本音を言えば、貴方の隣に私も立ちたいけど……出来ない事を言って困らせたくないの。
○○が私の事を忘れないでいてくれれば、私はそれ以上何も望まないわ。
……気持ちの整理には時間がかかりそうね。
いいわ、ゆっくり考えてちょうだい。
ゲオルイースの気持ちに向き合ってあげて。
二ヶ月後