(包むように腕をまわして抱き締めてくれた)



…………マスターちゃん。

大丈夫か?






なあ、前にも言ったがホントのホントに辛くなったら、どうしようもなくなったら潰れる前に俺に言えよ。

………ほら、僕逃げることに関しては超得意だからさ。
そうなった時は何がなんでもお前を連れて逃げてやる。

だから……………



(頭上からいつもより低い声色でぽつりぽつりと言葉が落とされる。
 俯いたその表情は暗く斎藤の感情は読み取れない)




助けて
抱き締めて