(レイシフトから帰還し、自室へと帰る途中見慣れた姿を見かけたので駆け寄って声をかけた…。)

あらら、マスターちゃんじゃないの。
その様子を見るに任務は終わり? ……そっか、よく頑張ったね。…本当に。
──しっかし、マスターちゃん。すり傷だらけじゃない。
あのさ、僕に声かけるより他にすることがあったでしょ?
髪もボサボサになっちゃってまあ……もっと自分の体を大事にしなよ、もう。
(斎藤は呆れたように笑ってしゃがみこみ、こちらを横抱きにした)
はいはい、そんじゃ行くよ。
………どこって? 決まってるだろ、医務室だよ。
こういうのはね、優先順位ってのがあんの。
まずマスターちゃんの身体が第一。
次にマスターちゃんの休息。
次に──
………って、そんな顔しなさんな。気持ちは嬉しいんだよ、気持ちは。
心配しなくても僕はいなくなんないからさ、マスターちゃんが起きてからゆっくり話そ。
それにどうせ暇してるんでね。マスターちゃんが寝てる時も側にいるつもりだし。