(朝だ。
 ──眠気を振り払い、意を決して目を開ける……。)








……お。
マスターちゃんもお目覚め?

いやあ、起こしちまったならすまんね、ちょっとまあ色々あってこっちに来たとこなんだわ。






…って、ありゃりゃ。まだ眠そうじゃないの。
マスターちゃん、いいから寝ときな寝ときな。
時間になったら僕が起こすし、もしお邪魔そうなら出てくしさ。

(髪を撫でられる。皮手袋のひんやりとした感覚が心地よい。
 髪を撫でる感触に意識を集中させているうち、再び夢の中へと落ちていった…。)
寝言で名前を呼ぶ2