あいよ、任された!!
(言葉と同時に斎藤から強く抱き抱えられた。
うなじ辺りに添えられた手の重み、そして重力に従いそのまま胸元に頭を埋める)
着地までもう少し──
舌噛まないように気を付けてな、マスターちゃん!
(──少し遅れて弱い衝撃。
どうやら無事着地したらしい)
ふぅ……マスターちゃんご無事?
……そーお? よかった。
んじゃま、悪いけどこのままあんた抱えて行くわ。
わかりやすいぐらい敵意剥き出しのサーヴァント反応が近づいてるんで、ね──!
(斎藤の先程まで浮かべていた軽薄な笑顔が消え失せ、鋭い刃のような眼光が覗く。
その冷たさに息を呑むと、そのまま担ぎ上げられて瞬時に視界が加速する……!)
セイバー、着地任せた!