はいはい、仰せのままに。

─────どうぞ、マスターちゃん?


(斎藤は前にかがみこちらが乗るのを促している。そろりそろりと首に腕を回して体重を預けた)


はーい、よくできました。よい、しょっと───



(彼が立ち上がると同時に地面が遠くなる。
 思った以上に視界が高い…!)



マスターちゃん大丈夫? 怖くない?


─────うん、じゃあいこっか。


おんぶして