園子「そっか、千葉にいるんだ……記憶喪失専門で研究しているお医者さんが」
大赦仮面「はい、専門家という事でその手の知識量は他の医師よりも比べ物にならない程かと…恐らく○○様の記憶喪失を治せる可能性が一番高い方法と思われます」
園子「そっかぁ……仕方ないのかなぁ。本当は私達と一緒に暮らすのが一番だと思うけど…記憶が無くなった○○君を無理させる訳にもいかないからねぇ……また離れ離れになっちゃうのかぁ……嫌だなぁ」
大赦仮面「……園子様」
園子「んーん、分かってるよ、○○君の為を思うなら少しは我慢できるし…その辺のサポートはきちんとしてくれるのかな?」
大赦仮面「園子様の大切な存在である○○様は、我々がこまめに様子を見る形で補助致します…ですがその為には、この世界の常識を一度覚えさせる必要も」
園子「そうだねぇ…今の○○君とんでもない事になっちゃってるからねぇ…そのお医者さんの所に行く前に、できるだけそういう知識は覚えさせないといけないかなぁ…」
(コンコン
園子「んー?どうぞー?」
若葉「……あぁ、すまない。話し合いの途中だったか?」
園子「おぉ〜わかちゃん!大丈夫だよー?何かあった?」
若葉「それが、少し言い難い事なんだが…銀と杏が暴走して、○○を育てるとか言い出してな」
園子「なんか愉快な事になってんねぇ……というよりこんな形でミノさんのブレーキが壊れて欲しくなかったんよ…とりあえず二人を止めないと駄目だよねぇ、それじゃあ、わかちゃんと一緒に○○君のとこ行ってくるから、貴女は千葉の件お願い〜」
大赦仮面「……かしこまりした」

若葉「園子は凄いな…○○が記憶を失っても、冷静でいられるとは」
園子「んー、これでもだいぶ参っちゃってるんだけどねぇ…でも私は私にしか出来ないことってあると思うから、今はそうしてるだけだよ〜…というかミノさんはともかく、何であんずんも暴走したの〜?」
若葉「分からないんだ…杏が○○の事を気にかけていることは知っていたが…本当に、完全に予想外だった…最初は銀だけだったんだが、後から杏も参加してな…」
園子「んー、こんな状況じゃなかったら新しいネタになったんだけどねぇ…とりあえず行こ行こ〜!」

ねぇ○○君、少しだけ離れ離れになっても私達はきっと笑顔で再会できるよ、だってまた私達は会えたんだもん…今回も絶対になんとかなるよ
私は信じてる、○○君と一緒にまた笑い合える未来が来ることを。だって……
私達は何度も、奇跡を起こしてきたんだぜ♪