「い、いろはちゃん……君が悪いんだよ、僕の気持ちに、気付いてくれないから……」(ギラッ
一色「な………………ぁ…………」
「ぼ、僕と一緒に逝こう?天国でも、幸せになろう?」
一色「ひ……ぁ……」
一色(こ、声が出ない…!だ、誰か、たすけ……」

(スッ……
「お、お前!!!いつもいつも、いろはちゃんに付き纏っている!!」
一色「せ、せんぱ……」
【まさかナイフを持った男に襲われている所に遭遇するとは…間に合って良かった、とあなたは思った】
【同時に、良く観察する……相手の男は殺気を隠す事は無く、凶器を此方に向けていた。】
【ナイフを持っている相手に話し合いは通用しないだろうな…と思い、貴方は水の呼吸を使う】
「死ね…………しねぇっ!!!」
【自分を奮い立たせるためか、それとも単純に感情を処理出来なくなったのか……大声をあげながら、男はあなた目掛けて駆け抜ける】
【だが、普段から炭治郎の道場に通っているあなたにとっては、このような素人の動きなど欠伸が出る位に遅く感じる】
【あなたは男のナイフを避けた瞬間に、ナイフを握っていない方の腕を掴み、固めた】
「いぎゃっ!!?い、いだぃぃぃ!!!」
【普段から道場で鍛えられているし、
夏凜や
芽吹、
若葉と訓練している身だ、このような一撃を貰う訳には……】
【そこまで考えて、自分は今誰の事を考えたんだ?そう思ってしまった】
「ッッ!!!この野郎!!!」
一色「せ、せんぱい!!!」
【力が緩んだせいか、男は顔目掛けてナイフを奮ってくる】
【咄嗟に回避したが、頬を掠めてしまった】
【あなたはとりあえず、男の意識を落とす事にした】
「ぎあ…………ぁ………」
【男の腹部を殴り、そのまま意識を混濁させる】
【動けないように、相手の上半身の服をぬがし、それを使って腕をキツく締め上げた】
【そうして警察に連絡して、一色に向き合って怪我は無いか聞いた】
一色「け、怪我?ありませんけど…それより先輩!ほっぺた!!」
【これくらい大した傷じゃない、とあなたは言った】
一色「雑菌が入ったらどうするんですか!とりあえずこっち来てください!!」
ーー⏰ーー

一色「……応急処置はすみました。これで一先ずは大丈夫…だと思います」
一色「……助けてくれて、ありがとうございます……本当に……」
【さっきの光景がショックだったのか、それ以上何も言わずに一色はあなたのそばに居た】
【あなたは泣き出しそうな顔をした一色が落ち着くまで…警察が来るその時まで、頭を撫で続けた】