今日は日本で云うところ七夕
川で隔たれ引き裂かれた恋人の間に
一年に一度だけ橋がかかり出逢える日
その日は特別で地上の川が天の川に繋がり
願いを込めた短冊を流すと願いが叶うという
十手の提案でマークス、ライク・ツー、ジョージ達と七夕を体験する為に一同は士官学校の付近の川辺へと足を運んだ
ジョージはどこから手に入れたのか60cm程の
小ぶりな笹を振りながら目を輝かせている
「へぇ オリヒメとヒコボシの一夜だけのラブロマンスか~なんか可哀想だけどロマンティックな話だな」
「こっちではミルキーウェイと言うらしいね
神話が元になってるとか」
「おい、ここはイギリスだぞ
そいつらが居るアマノガワまで届くのか?」
「空は世界中繋がってるからいけるっしょ!
それにしてもキレーだな~」夜空を見上げるマークスとジョージを尻目に
ライク・ツーは十手に渡された短冊を訝しげに眺めている
「…タナバタね、こんな紙切れで願いが叶ったら苦労しねーっての」
「まあまあ、ライク・ツー君こうして季節の行事に触れて風情を味わうのもいいものだよ」
「星が川に反射してこっちもキレイだなーって
おっとっと…落ちそっ!○○助けて!」
「マスター危ない!」(ガシッ)
「っと…大丈夫か?
おいジョージ、マスターを巻き込むな!
落ちるなら一人で落ちろ」
「マークスひっでえ!
あーでも助かった~Thank Youなっ」
「騒がしい奴らのせいで情緒も風情もねーけどな」
「ははっ賑やかなのも楽しくていいじゃないか」
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