マスター…!!
やっ…やっと会えた…!

俺が最後か… 一番に祝いたかったが…
いや、順番は関係ない
マスターへの想いは誰にも負けないからな。


(そう言うと大事そうに抱えていた
花束を持ち直し真っ直ぐ見つめられる)


今日は大切な日だから……マスター
これを受け取って欲しい。


(9本の純白の薔薇と
真っ赤に色づき咲き誇る21本の
薔薇の花束を差し出された)


マスターへの贈り物を妥協したくなくて
薔薇を育ててみたんだが…難しいもんだな
悔しいが花束の大半が店で買ったものに
なっちまった…。

でも花屋を探し回ってマスターに
相応しい形のものを見つけられたと思う。


(手元の花束をよく見ると
大きくて綺麗な形を施している薔薇の中に
少しいびつで小ぶりな薔薇が数本ひっそりと収まっていた)



マスター、今日は誕生日おめでとう。
次はきっと上手く咲かせてみせるから
待っていてくれ。


さあ、そろそろパーティー会場へ行こう。
本当は二人きりで祝いたい所だが…
待ち構えてる奴らがらいるからな。

エスコートは任せてくれ。


【Happy Birthday!】
誕生日ラスト