じゃあ…手を触らせてくれ


(薔薇の傷が刻まれた手をそっと掬い上げた)


この傷があると
マスターを苦しめるだけだと思っていた

でも、マスターは痛みも苦しみも覚悟を持って受け入れてくれたから、俺はこうして人の姿でマスターと話したり触れたりできるんだよな…

銃だった頃の俺よりマスターをずっと近くに感じられる…感じられなかった事を沢山くれてありがとう、マスター


(もう片方手で貴方の手をそっと包み込んだ)

触って