おはよう、マスター


(自室を出るとマークスが待っていた)


今日は合同訓練の日だな!
普段クラスが違うから一緒の授業楽しみにしてる
マスターのパートナーは俺と…


(楽しそうに語るマークスの話を遮るように
無言で立ち去った)



え、マスター……?
どこに行くんだ?


(振り返りもせず距離を離す)


マスター!


…………………


…俺に、気付いてなかったのか…?

いや、でもさっき顔を合わせたのに…



俺と居るのが……嫌になった、のか…?

俺、マスターに…嫌われた…?


(呆然と立ち尽くし離れていく
貴方の背を見詰める赤い瞳は

何故、どうして と疑問や悲しさを含んで
うっすらと泪の膜を貼っていた)

無視する