(貴銃士に会うたび驚かれたり心配されたり、教員に外す様に迫られた時も事情を汲んでくれた皆がフォローを入れてくれたから素顔を晒さずに済んだ)
(何とか今日1日乗り越えられそうだ…そう安堵し寮へ戻ろうと廊下を歩くと、珍しく真剣な表情のジョージと目が合った)
(その顔に気取られ突っ立っていたらずんずんと距離が縮まりピタリと目の前で止まる。此方を見据える真っ直ぐな瞳に目を逸らせないでいた)
(両手で右手を掴まれ思わず緊張で体が震える)
…なあ、○○
耐えきれなくなったら…ううん、ちょっとでも辛かったら投げ出してもいいんだぜ?(………)
(辛いのか、自分でもわからない。何と返せばいいのか言葉に詰まって声を発せずに俯いた)
……………………(暫し沈黙が続きおそるおそる顔を挙げるといつもの太陽みたいな笑顔のジョージがそこにいた)
…そのガスマスク!
ずっと着けてると蒸れねーか?
ま、そのままでもCOOLだと思うぜ!
そんだけ!じゃーな!(掴んでいた手をパッと離し背を向けパタパタと駆けて行った)
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