(ザワザワ…)
「何あの人…なんでガスマスク付けてるの?」
「うわっ…本当だ何あれ」
「ちょっと怖いし気味が悪いな…」
(校内を歩く度ヒソヒソ話が耳に付く。怪訝、或いは奇異な目で見られているのは間違いない。
学生服にガスマスクというシュールな見た目なのだから覚悟はしていたけれど、実際注目を浴びるといたたまれない。
マスクの裏で唇を噛んでいると並んで歩いていたマークスが足を止めた)
おいお前らマスターを変な目で見るな!
あとそこのテメェ今何て言った?マスターを侮辱するなら容赦しねぇ…「ひぇっ…いえ、決してそんな事はっ…し、失礼しました!」
「わ、私も失礼しますっ」
「あわわ、すみませんでした!」
…ふん、あんな奴らの言うことなんて気にするな。どんな姿であろうとマスターはマスターだ
(マークスも初めこの姿を見た時は酷く困惑していたが気にせずこのままでいさせて欲しいと伝えた所、それ以上言及はしなかった。
だが依然として心配そうに見つめる視線が刺さる)
…何があったのか無理に話せとは言わない
俺は何があってもマスターの味方だから…
それだけは覚えておいてくれ→