キーンと三半規管を狂わせる衝撃に
くらりと気を失いそうになるも堪え忍び
縮こまっていた姿勢を崩しそっと顔を上げる。

そこには敵の姿は元より共に戦っていた
貴銃士の姿が誰ひとり見当たらなかった。



(私だけはぐれてしまったのかな…)



困惑する○○をよそに周囲は徐々に
霧が立ち込めはじめる

唯でさえ暗く茂った山奥
霧が濃くなる前に合流しなければ…。


焦る思いを胸にフラフラとした足取りで
歩き始めたその時

地面を踏み締めていたはずの足が空を蹴った。



落ちる…!
大怪我する2