(ぽそりと呟いたが肝心のミカエルは
ピアノの演奏に夢中で返事がない)


……………♪


(聞こえてないか…)


(ぼんやり演奏姿を眺めながら曲に耳を傾ける、
メロディは暗くしっとりとしたレクイエムから温かさを感じるワルツへと変わっていく)


(彼の旋律で心踊る様な心地だ)

~♪…………………


(暫くして演奏を終えたピアニストに称賛の拍手を送ると、彼はゆっくり立ち上がり○○の側までコツコツと歩み寄る)


…うん、今の演奏で伝わったみたいだね
君から春の訪れ…そんな温かな音がする


君の言葉を受け取った僕と
同じ音色を奏でているね


(○○の頬に手を添え
ミカエルは天使の様な柔和な笑みを浮かべた)


ミカエルが好き