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しばしの呆然。

しれっと言い放たれた彼の言葉を理解するのにどれだけ時間が掛かったか、それだけ普段のマークスからは考えられない発言に動揺を隠しきれない。

会えば綻ぶように笑顔を見せた彼はどこへ行ってしまったのか、今浴びせられている酷く冷めきった赤い瞳を直視できず暫く項垂れたままでいた。


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♡冒頭3