(あれ、そういえば私の、服って………)


(周囲を見回すと体が元に戻った拍子にはち切れたであろう、ネグリジェの残骸がベッドのあちこちに散らばっていた。)


(…………え?)


(え…ちょっと待って………?)



(身体が戻るときよく首が締まらず今まで
ぐっすり寝ていられた己に感心しちゃうなとか

寝心地いいよって上質なシルクを用意してくれた
シャルルとそれを仕立ててくれたケンタッキーに謝らなきゃとか

遊園地のチケット私だけ子供料金だから
買い替えなきゃとかなんとか

思考がぐるぐる巡るも、僅かに空いた窓から
漏れる風が肌に触れ、それを感じる肌面積の広さに現実を突き付けられる。)




(今、ほぼ丸裸の状態で
マークスと抱き合ってるって事に……)



ガチャッ
△あくる日の朝3