気が付くと引いていたリードが失くなっていた。
その先に繋いでいた筈の愛犬の姿もこつぜんと消えている…まるで最初から存在しなかったかの様に。

衝撃で思わず目をかっ開くと視界に見慣れた部屋の風景と見知った顔が目に映る。
…士官学校の制服を纏った彼等がそこに居た。


「起きたか…」
ωエンディング余白