おや……こんなところでお会いするなんて、珍しいこともあるものですね。
お二人の装いを見るに……厨房のお手伝いか何かですか?
ふふ。可愛らしいですね。よくお似合いです。
手伝いじゃねーんだゾ。
もうすぐ創立記念日だろ?だから、お祝いの美味い飯を子分といっぱい作るんだゾ!
好きなもん作っていいって言ってたからな。
まずツナ料理は外せねえだろ?それから肉も!あとは……子分の好きな料理も作るんだゾ!
今こそ美食研究会の腕を見せてやる!
(へへん、と自慢げに言うグリムは、同意を求めるようにこちらを見あげて「な?」と言って鼻を鳴らした。
わけを聞いたジェイドは「なるほど」と呟くと、微笑ましそうにこちらを見た)
そういうことでしたか。 不慣れだと大変でしょうけど……頑張ってくださいね、監督生さん、グリムくん。
……僕?僕は少し、個人的に試してみたいレシピがあったので厨房をお借りしようと思って。
せっかくの機会ですから僕もお手伝い……というわけにはいきませんが、何かわからないことがあればお教えしますよ。
……まあ、シェフゴーストの皆さんもいらっしゃるわけですから心配は不要かもしれませんが。