…………監督生さん。
そんなにこの耳と尻尾がお気に召しました?そうですか。
それはそれは……喜んでもらえて何よりで……。
いいえ、別に怒ってませんよ。いつもよりたくさん可愛がってもらえて、ご機嫌なくらいです。ええ、本当に。
こんなにしていただいて、僕からもたっぷりお返しをしないと……と考えていたところです。
ほら、猫って大好きな相手にグルーミングをしてもらうとお返しをするでしょう?
ですから、ねえ?僕もそうしようかと。
(にこ……と微笑むジェイドはこちらのことをベッドに押し倒して覆い被さってきた。ぎし、と僅かに軋む音がする)
じっとしていてくださいね。
何分、僕は猫初心者なので、あなたが動き回るとうっかり歯を立ててしまうかもしれませんから……。
(耳の先をぴく、と揺らしたジェイドは首筋に擦り寄ってきて、躊躇なく舌を這わせてきた。時折ちゅ、ちゅ、と吸い付きながらザラついた舌で何度も舐め上げて、それだけでは飽き足らず耳輪にまで舌先を伸ばし、唇で優しく食まれた。かと思えば耳たぶにかぷ、と甘く噛み付いてくる)
……ご所望ならふみふみもして差し上げますが、どうします?ふふ。
(ジェイドは服の上からこちらのお腹をすりすりと撫でながら耳元で囁いた。尻尾がしゅるりと脚を撫でてくる……)