こんにちは、監督生さん。エースくんに、デュースくんも。
……ああ、そうだ。
出会い頭にこう言うのもなんですが、よろしければこちらを受け取っていただけませんか？
……心配しなくても、ミステリーショップで販売しているただのお菓子ですよ。
持て余してしまって……。
（そう言ってジェイドはそのお菓子とやらを差し出してきた。……ちょっとお高いやつだ）

……え？昨日もその前も貰った？
…………そうでしたっけ？気のせいじゃないですか？
まあまあ、いいじゃないですか。
グリムくんにあげるなり、皆さんで分けるなり、お好きにして構いませんから、どうか受け取ってください。ね。
（半ば強引に渡してきたジェイドは、短く「それでは」と言って踵を返した。
　それを見ていたエースとデュースが隣で小さく「押し売り……」「いや、餌付け……じゃないか……？」と言っているのが聞こえた）