……え?距離が近いって?
そんなことないだろ。お前とは大体これぐらいで仲良くしてきたじゃないか。
…………ああ、もしかして恋人に言われたのか。
はは、そりゃそうか。
お前みたいに可愛いやつがふらふらしてれば心配にもなるよな。わかるよ。
けど、お前の恋人はちょっと気にし過ぎかもな。
だって俺とお前はただの先輩と後輩で、それ以上のことなんて何にも無いのに。なあ?
そこまで警戒されると、まるで俺がお前のことを狙ってるみたいじゃないか。
……まあ、実は大当たりなんだが。
そんなに驚くことか?
これでも結構態度に出してたつもりなんだが……冗談?まさか。
俺は冗談でこんなことを言うほど器用な男じゃない。
本当に横から攫ってやろうかなって思ってるよ。
……ははっ、やっと意識してくれたか?
そういうことだから、次からうちへ来る時は一人はやめたほうがいいかもな。
……お前もその気だっていうなら、話は別だが。
なあ、監督生。また来てくれよ。
お前が来てくれるとリドル達も喜ぶし、……何より、俺が嬉しいからな。
じゃあな。気を付けて帰るんだぞ。