名前:ジェイド・リーチ

海底50万マイル

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(先生に頼まれて教材を運ぶことになった。パッと見た感じでは量自体はそんなに多くなさそうに見えたけど、いざ抱えてみると想像していた以上に重い……落としでもして壊してしまったら困るし、ゆっくり運ぶことにしよう、と思っていたら、不意に声を掛けられて、うっかり落としそうになる。箱の中の道具がガチャガチャと音を立てて、けれども壊れることはなかった)

すみません。驚かせてしまいましたね。
(ジェイドが眉を八の字にしながら箱を支えているのが見える)

……これ、もしかして先生に頼まれたんですか?
あなた一人で運べと?……そうですか。
どちらまで?
(先生に言われたところを告げると、ジェイドは教材の入った箱を半ば引ったくるように取り上げた)

僕が運びます。
これ、見た目のわりに重いでしょう?
ああ、丁度通り道ですから気にしないで。
……どうしても気になるというなら、僕の隣で何か……そうですね、今日あったことでも話して聞かせてください。
それで十分です。……行きましょうか。
(ジェイドは軽々と抱えて歩き出した)