おや。
(ジェイドは身体を捻って躱したようだけど、近くに居たフロイドは素直に水を被ったようだ。寮服の黒が更に色濃くなっていく)
あ?なにこれ、水?
……小エビちゃん、水遊びしてえの?
じゃあオレといっぱい遊ぼっかあ♡
(フロイドがマジカルペンを手にしてこちらに向けて振る。どこからともなく水が出て来た。魔法ずるい!と言おうとしたら、その水はこちらに届く前に氷に様変わりした)
──お前たち、一体何をしているんですか?
(振り返るとそこには腕を組んで仁王立ちをしている支配人が……)
…………フロイドが飽きたと言って遊び始めてしまって。
僕と監督生さんは止めようとしたんですが、フロイドったら言うことを聞いてくれなくて……。
は!?テメ、元はといえば小エビちゃんがっ!
何だっていいです。ラウンジを汚した分、きっちり掃除してくださいね。
フロイドもですが、もちろんジェイドと監督生さんも。連帯責任です。
(アズールは魔法で人数分の掃除道具を出してにっこりと微笑む)
片付けさえしてくれればそれで許すと言っているんです。僕の慈悲深さに泣いて感謝するところでしょう。
……少しでも汚れや水滴が残っていたらやり直させますから、そのつもりで。いいですね。
(叱られた……)