名前:ジェイド・リーチ

海底50万マイル

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監督生さん。
僕はあなたが頼ってくださるならいつでもこうして飛んできます。
朝でも、昼でも、夜でも。いつでも連絡してください。待ってますから。

……ええ、ええ。わかっています。
あなたに恋人がいらっしゃることは十分、理解していますよ。
そして恋人の居る女性が他の男と二人きりで過ごすことが良くないということも、わかっています。
いくらただの先輩後輩だと言い張ったって、疑わしいと思われてしまうでしょうね。
もし仮に、僕があなたの恋人だったら穏やかでは居られないでしょうし。

……罪悪感がありますか?
なら、全て僕のせいにすればいい。
あなたは先輩に強引に誘われて、連れ出されて、怖くて断りきれなかっただけ。
二人きりで過ごすのも、こんな距離で話すのも、全部僕が強いたこと。あなたは何も悪くない……そうでしょう?
いいんですよ。僕をいいように使えばいいんです。
僕、あなたになら都合のいい男にされても構いません。

ねえ、監督生さん。
つらくなったらまた、こうして僕を呼んでくださいね。待ってます。……ずっと。
……なんて、重いですね。忘れてください。
帰りは、……送らないほうがいいですね。
どうかお気を付けて。