名前:ジェイド・リーチ

海底50万マイル

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(ジェイドに似た姿のツムが、こちらのことを見かける度に甘えるようにべったりとくっ付いてきて離れない。とはいえ、小さなサイズのままなので困ることも特に無いし……と受け入れていたら、ついにジェイド本人が「流石にべたべたしすぎなのでは?」と苦言を呈してきた)

……始めこそ、まあ可愛いものだと見逃していましたが……僕が間違っていました。
離れてください。すぐ。今すぐ。
小さな姿と丸いフォルムだからって何でもかんでも許されると思ったら大間違いですよ。
(にこにこしてはいるものの、不機嫌さが隠しきれていない様子のジェイドはツムを強引に引き剥がして、随分と雑な仕草で床に放った)

……いいですか?
彼女は僕の恋人です。他の誰でもなく、この僕の。
あなたが気安くべたべたと触っていい人じゃありません。
(190cmもある男が床に転がっている丸い生き物相手に文句のような、説教のようなことを言っている……ツムは一応大人しく話を聞く姿勢をしてはいるものの、ジェイドの言葉全てに不思議そうな顔をするだけだ)

「?」じゃないんですよ、「?」じゃ。
そっちがその気ならこっちだってそれなりの対応をしますからね。
僕はあなたが海に沈もうが山に埋まろうが知ったことじゃありませんし。
(なおも不思議そうな顔をするツムに、ジェイドは舌打ちをしてからツムのことを鷲掴みにして部屋の外へ放り出してしまった。バタン! と、大きな音を立ててドアを閉めたジェイドは、何だか一仕事を終えたかのような顔をしている……かと思うと、不意にこちらを見た)

……あなたもあなたですよ。
いくら小さくて無害そうな見た目をしているからって、あまり気軽に身体を許したりしないでください。
……あなたは、僕だけの監督生さんでしょう。
(そう言うジェイドは、むす……とした顔をしている)