(率直に言うと、ジェイドは目を見開いてからゆっくり瞬きをして、眉尻を下げた)
……唐突ですねえ。
失礼を承知で申し上げますが、少しばかり判断を下すのが早いのでは?
あなたの見る目や気持ちを疑うわけじゃありません。
でも、もしかしたらこの先……一年後、二年後、三年後。
もっといい出逢いがあるかもしれませんよ。
今ここで将来を決めてしまうのは勿体ないと思いますが。
……あなたのその気持ちは、……すごく、嬉しいですけど、…………。
……あなたには、故郷のことだってあるでしょう。
あまり不用意なことは口にしてはいけません。
ああ、すみません、僕、そろそろラウンジへ行かないと。
この話はこれでおしまいです。……いいですね
。